「まてりあ」での箱庭事業
「まてりあ」では、ひきこもりの児童、青年、保護者の方を対象に、箱庭体験を行なってきました。箱庭のミニチュアは、それぞれ心理的意味のあるものがあり、箱庭のセットそのものは、大変高価なものです。「まてりあ」では、独立行政法人福祉医療機構より助成金をうけ購入しました。このような貴重な箱庭をもっと多くの方々に体験していただきたいと毎年さまざまな企画をしてきました。
八王子いちょう祭りわくわく子ども広場その他、子育て中の母親のグループ、高齢者デイサービス、大学生のグループにも出張いたしました。
箱庭体験の流れ
砂箱
縦:57cm、横:72cm、高さ:7㎝
内面を水色に塗ってある。(水、海、川、池、湖などを表現できる。)
砂
海の砂、川の砂など、手触りや色の違う砂が使われる。
ミニチュア
木、人形、怪獣、乗り物、家など。
箱庭の置き方
置き方は、自由です。まず砂を触ってみるのもいいかもしれません。。箱は水色で塗ってあります。砂を掘ると水が 出てきます。川、池、湖、海も出来ます。山を作っても、砂に 模様を描いてもいいでしょう。
ミニチュアの棚をゆっくり見て、何か心惹かれたり、置いてみたいと思うものがあれば、手にとって砂の上に置いてみましょう。
最後に箱庭の写真を撮って、お持ち帰りいただきます。
箱庭の効用
幼児期から児童期
自我が確立する4~5歳頃からが有効です。本来気持ちを言葉にする事が苦手な子どもにとって、心を自由に表現する事で、問題行動が治まったり、見守り手と話しながら作る事によって、自分の気持ちを言葉にする事ができ、心に溜まっているものを表出する事ができます。
思春期から青年期
第2反抗期と言われる時期です。自分の不安定さや、混乱、世間の常識にとらわれない自己などを 客観的にみる事によって、自分にとって何が必要なのか等、思春期の課題を捉えながら、 乗り越えていく一助になるかもしれません。。
子育て中の母親
子ども中心の生活の中で見失っている、自分を取り戻す事。自分自身の世界を作ることで、 子ども独自の世界を、自分と切り離して、客観的に見る視点が養われます。 (親子箱庭など)子どもの箱庭をみる事によって、子どもの世界を知り、 子どもとのコミュニケーションを図るきっかけとなります。
成人から高齢者
絵を描くことが苦手な方も、童心に返って楽しむことが出来ます。砂の感覚が、 懐かしい気持ちを呼び起こし、幼いころの場面を置かれる方が多くいらっしゃいます。 日常を離れて、自分が主人公の世界を作る事は、大人だからこそ必要な事ではないでしょうか。
表情が乏しかった方も、箱庭を作った後は、明るくなり、感情が動いているのを感じられます。 作りながら話し始める方が多くいらっしゃいます。グループでの鑑賞は、相互理解が深まります。